忍者ブログ

リットウノブルボンの独り言

保険薬剤師 リットウノブルボン40代独身。好き勝手に語っちゃいます!

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


そろそろあの日のことを語るべき時だろうか…⑥

03/14(火)
出勤時、いよいよコンビニから食べ物がなくなった。
オニギリもサンドイッチもなかった。

カップヌードルだけがあった。
2つ買った。

『当時は食べ物がなくなる』なんて考えられなかった。
『念のため、夕飯の分』も買っただけ。

食料は外食産業の頑張りで、飢えることはなかったが、
医薬品は確実になくなった。

患者の命にかかわる栄養剤を
『調剤薬局には流通させず、病院に廻す。』
と宣言した外資製薬会社。
薬価の高い薬を優先して製造した某社。
国を動かしてまで、特定の疾患の患者を救おうとした某社など、
この震災では、製薬会社の姿勢の化けの皮が剥がれた気がする。

残念だが、化けの皮が剥がれたのは製薬会社だけではなく、
自分の身の廻りの人間達もそうだった。

計画停電が始まる折、
『零細企業は活動を中止しろ!』と、ツイッターでつぶやく人。
『関西以西への避難』をわざわざネットで宣言する友人。
『23区に住んでいる人間は優れている人間。
 計画停電が嫌なら、23区に引っ越してみろ!』
と、挑発的な発信をネットでする友人。

『非常時に本性が見える。』とは言うが、
ここまで、本性を見せられると、
正直何を信じてよいのか解らなくなった。

上記の『信じられない行動』を発した人間の中には
今の今まで尊敬した人も少なくなかった。

その反面、医師、薬剤師、
特に自分の知ってる範囲での医師に
『子供や孫を疎開させ』たり、
『公的機関に不当な要求をし』たり、
『収入の少ない人、社会的弱者を卑下』したりする人が
いなかったことは、すごく喜ばしいことだし、
声を大にしてアピールしたい。

ナーバスな問題だけに投稿内容には
気を付けてきたつもりだし、
『何が言いたいのか?』は、ハッキリさせたいのですが、
今夜は激情を抑えられなくなってきたので、
今夜はこれまでにさせて下さい。

語りたいことはあと2回分くらい???あります。

拍手[0回]

PR

拍手[0回]

PR
" dc:identifier="http://rittounoburubon.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/%E3%81%9D%E3%82%8D%E3%81%9D%E3%82%8D%E3%81%82%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E6%99%82%E3%81%A0%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%8B%E2%80%A6%E2%91%A5" /> -->

そろそろあの日のことを語るべき時だろうか…⑤

03/13(月) 
計画停電を前に、営業するためには何が必要か?
何が足らないか?を考えた。

冷蔵庫、電話(問い合わせ)、一包化パック製造器、粉巻機、
電子薬歴閲覧、薬袋作成、
領収書発行すべて電気がないとできない。

が、
冷蔵庫…持参した保冷剤で代行可能(3時間程度なら)
電話(問い合わせ)…携帯電話で代行可能
一包化、粉巻き…お届けで代行可能
電子薬歴…事前に印刷で可能
薬袋…手書きで代用可能
領収書…未収で次回回収で可能

一時は、営業休止を本部に具申することも
考えたが、営業は可能と判断した。

何よりも、
『薬があるのに交付できない』という事態だけは
避けたかった。

そのために工夫を凝らすのが薬剤師の仕事だ。

月曜日朝一で近隣病院へ電話。
08:00から緊急会議。
その間は何人たリとも通すなと言われているとのこと。

終わり次第電話してくれるよう、それができないなら、
直接訪問する旨伝える。
終わり次第、事務長に当局に電話させることを
確約してもらう。

08:55 病院より電話。
やはり、計画停電中も営業はするとのこと。

お薬手帳を持っている患者は即時に、
手書きで処方箋を発行、薬局でDO処方がわかれば
薬局の言うなりに処方箋を発行することを確認。

その情報を聞いた後、薬局側では
電子薬歴の先読み機能を利用し、
150人の電子薬歴をプリントアウト。

患者名を言ってくれれば、出来る範囲で
患者の了承を得た上で情報提供する旨伝える。

結局は大騒動にはならなかった
(計画停電予定時間中は患者さんはこなかった。)
が、対応を出来たことは、勉強にはなった。

こうして震災後、3日は乗り切った。

が、大震災の恐ろしさ、そして都市機能の脆弱さを
思い知るのは03/14(火)以降のことだった。

ヘルス パッション

拍手[0回]

拍手[0回]

" dc:identifier="http://rittounoburubon.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/%E3%81%9D%E3%82%8D%E3%81%9D%E3%82%8D%E3%81%82%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E6%99%82%E3%81%A0%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%8B%E2%80%A6%E2%91%A4%20" /> -->

そろそろあの日のことを語るべき時だろうか…④

3/12(土)晴れ。

気仙沼で火災。
情報と映像が入ってきた。

『陸前高田は壊滅状態』という情報も入ってきた。
壊滅状態なんて言葉おいそれと使うんじゃねーよ!
と、心底腹が立ったのを覚えている。
勿論その後、『壊滅状態が真実』であることを知り、
えらく落ち込むのだが…。

マスコミは現地にヘリコプターで入っていた。
上空から、津波で孤立した人に対して
『私達は助けたくても助けられないんです。』
という女性アナウンサーの悲痛な叫びをテレビで流していた。
最初は救急などの法律でできないのかと思ったが、
昼過ぎに各都道府県のヘリコプターが
被災者を県庁等に帯同していた。
言うまでもなく、朝の女性アナウンサーは
嘘をついていたわけだ。

土曜日は電車は動いていた。
コンビニも食べ物はあった。
いつも通り、コンビニオニギリを朝飯にした。

土曜日は営業に問題はなかった。
近隣病院も営業に支障はなかったようだ。

日曜日(03/13)は当然家でおとなしくしていた。
金曜日に通産大臣が電力が逼迫しているから、
『電気を使うな。』と言っていた。

日曜日はテレビも見ないで1日中布団にくるまっていた。
が、友人からの電話で状況が一変した。

『計画停電をするってよ。仕事場大丈夫?』

月曜日は非番だが、出勤することにした。
カバンに一杯の保冷剤を詰めて。

つづく

ヘルス パッション

拍手[0回]

拍手[0回]

" dc:identifier="http://rittounoburubon.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/%E3%81%9D%E3%82%8D%E3%81%9D%E3%82%8D%E3%81%82%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E6%99%82%E3%81%A0%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%8B%E2%80%A6%E2%91%A3%20" /> -->

そろそろあの日のことを語るべき時だろうか…③

気がついたらもうすぐ今年も終わり。
そしてあの衝撃の日々が
良くも悪くも記憶から薄れつつあるので、
記録に残すことにします。

http://rittounoburubon.blog.shinobi.jp/Entry/968/

の続きです。

帰宅してネットで情報収集を始めました。
前述のように、TVもネットも繋がっていました。

神様は慈悲深く、そして無慈悲でもあると
つくづく思います。地震の日は金曜日でした。

TVでは刻一刻と、東北各県の
確認済み情報、未確認情報をと流していきます。

『連絡の取れない村がある。』
『浜に200人の遺体が流れ着いたようだ。』
と、信じられない情報が入ってくる一方、
ネット上ではデマも流れ出したし、燥ぐ馬鹿も散見できた。

『飲み会なう!』
には心底呆れたし、悲しい気分になった。

まだ正確な情報が入ってきていない段階だった。
帰宅難民に溢れ、駅もパニック状態だった。
そもそも金曜日であり、じたばた動くよりも
その場に留まることが冷静な判断でもあった。

正直に言うと、
自分が都心にいても、同じ行動をしていたと思う。
地震直後にカプセルホテルを予約していたと思う。
が、
『帰る奴は馬鹿、財力も(気持ち的な)余裕もある自分は利口。』
と、ネットで誇示する必要はあったのだろうか???

22:45ケータイのメールが一気に来た。
正直に言うと、震災直後に友人から一通、メールが来て、
家族の安否を確認した以外は、
全く携帯メールが届かなかった。
ちょっとだけ、『俺、友達少ない。』って落ち込んでいた。
が、その時間、関西から、九州から本当に心配してくれている
メールを沢山受けていたことを知った。

震災の夜。
一人で過ごす不安な夜ですごく嬉しかった。
面白いもので関東県の友達からは一通もメールをもらわなかった。
思い出してみると、私も親友も含め一通も関東県の友達には
メールしていなかった。
『それどころではなかった』のだ。
関東首都圏では死者が出るほどの大騒ぎするような
大地震ではなかったのはお互い分かっていたというのもあったと思う。

他方、東北圏の知人には安否確認のメールをするのが躊躇われた。
興味本位でメールしていると思われたくなかったからだ。
が、受け取ったメールですごく励まされた気持ちを
振り返ると、メールするべきだったのかもしれない。

今思い出すと、やはり異常な精神状態だったのだろう。

デマもあった。チェーンメールで
『原発が爆発した。首都圏は100年人が住めなくなる。』
『千葉のコンビナート火災が原因で首都圏に硝酸の雨が降る。』
というのを受け取った。
前者は自分が属しているメーリングリストでも
中心的なカリスマ的求心力を持つ人が発信したデマだった。

一つ一つ薬剤師として化学者として
チェーンメールの最終受取人となり、根拠を持って否定をした。

この騒動の中で、懇意にしている医療事務の女の子たち
(ネット上だけでの知り合いも含む)が、
動いている電車の情報、被災者に役立つ情報(無料電話など)
をリツイートしてくれているのは、すごく嬉しかった。

また、携帯電話などのチェーンメールでも
ネットの世界でも一番知り合いの多い薬剤師が
自分の身の回りに関しては
誰一人デマの発信源になっていないことは
一薬剤師として仲間を誇りに思えました。

そして一夜が明けます。
土曜日でほとんどの勤め人はお休みだったのでしょうが、
私は会社(薬局)も営業していたし、出勤のシフトだったので、
普通よりもやや早く起床し、出勤の準備をしました。

つづく

ヘルス パッション

拍手[0回]

拍手[0回]

" dc:identifier="http://rittounoburubon.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E3%80%85%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8/%E3%81%9D%E3%82%8D%E3%81%9D%E3%82%8D%E3%81%82%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E6%99%82%E3%81%A0%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%8B%E2%80%A6%E2%91%A2%20" /> -->

通勤電車に乗りながらグランクラスを語る。

旅が終わりました。

今年の夏は青春18きっぷを使って、博多と青森にまで行ったのですから、
我ながら大したものです。
スーツで溢れる通勤電車。
一人だけ半袖半ズボンのサンダル履き
ケータイからブログ更新しています。

グランクラスはグリーン車プラス5000円。
つまり人様よりも10000円多く払って新幹線乗ったわけですから、
しばらくパチンコ、競馬は控えなくちゃって感じです。

グリーン車昔の当日空席販売中プレミアムクラスのように、
『今月は良い数字を残せたから…』とか、
『自分へのご褒美レベル』ではおいそれとは、乗れませんね。

実際グリーン車はビジネス客が多かったですが、
グランクラスは『グランクラスに乗りに来た。』って感じの人ばかりでした。

恐ろしく静かで、全くと言って良いほど揺れず、物凄く快適でしたが、
人的サービスとしては、やはり航空機に分がある様に思えます。
頑張ってはいるのですが…。

俺的には航空機のプレミアムクラス専用待合室とか、
好んで使っているので、やはり新幹線では割高感があります。

三時間半を快適に過ごせると言う意味では、
飛行機よりも長い時間良い思いを出来ますが。

自分としては、大事な人と出掛ける旅行とかじゃないと、二度と使わない気がします。

私の年収では身分不相応ですね。

ちなみにお弁当は航空機のプレミアムクラスのそれよりも、
良いものを使っていたと思います。
が、プレミアムクラスは温かい味噌汁が出るんですよね。
そういったほんのチョットの気配りが足らないんですよね。
サービス業としてはまだまだ発展途上中なので仕方ないですかね??

無料サービスはプレミアムモルツ二杯
ホットコーヒー一杯、(凄く美味しかったです。)
冷たいお茶四杯頂きました。

言うまでもなく元は取れません。
そう言う気持ちがある人は乗らない方が良いでしょう。

グランクラスは良き空間とサービスを買うものです。
後は自分の資金力との折り合いですね。
(前述の様に私には無理。)

そうそう…、
声をかけたくもかけられたくもなかったので、
気付かない振りしましたが、
同じ列車に、うちの薬局に出入りしているMRさんが、
『家族四人で!』グランクラスに乗っていました。

今更ながら
MRさんって沢山貰っていらっしゃるのですね。

ヘルス パッション

つづきはこちら

拍手[1回]

つづきはこちら

拍手[1回]

" dc:identifier="http://rittounoburubon.blog.shinobi.jp/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%81%8B%E3%82%89%E9%80%81%E4%BF%A1%EF%BC%81/%E9%80%9A%E5%8B%A4%E9%9B%BB%E8%BB%8A%E3%81%AB%E4%B9%97%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%80%82" /> -->