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リットウノブルボンの独り言

保険薬剤師 リットウノブルボン40代独身。好き勝手に語っちゃいます!

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緑内障

薬剤師の仕事していて、
一番気をつけなければいけないのが、
薬の相互作用と、副作用。

で、意外に知られていないのが
副作用でも、患者さんが元々持っている疾患を
悪化させる副作用を未然に防ぐ
こと。。。

解りやすく言うと、
下痢気味で風邪を引いている患者さんに、
下痢の副作用のある風邪薬を出さないこと。

…なのである。

有名なのが、胃潰瘍。
胃潰瘍の患者さんに痛み止めは出しちゃいけない。

あと、緑内障。
緑内障の患者さんに風邪薬を出しちゃいけない。。。

で、緑内障の患者さんが来られたので、
医師に疑義照会しようとすると…。

管理薬剤師歴10年以上の
元管理薬剤師の大おばさん薬剤師様
が、
『その疑義照会、
意味がないと思いますよ。』
と。

曰く、緑内障と言っても、
閉塞隅角緑内障と
開放隅角緑内障の
二種があり、
閉塞隅角緑内障には
眼圧をあげる可能性があるが、
日本における、
緑内障の患者さんの大部分は、
風邪薬を飲んでも大丈夫な
開放隅角緑内障

なのだから、疑義照会するだけ無駄。
と言うわけだ。

さ・す・が!
勉強している(と、自分で言っている)
薬剤師様!!!

でも、オイラもその程度の知識なら知っているし、
なにより実際に、
『あの患者の薬を変えてくれてありがとう!』
って、眼科医に感謝されたことがある
し、
問い合わせしたら、
『眼圧上げない風邪薬に変えてもらえるように、
 君から内科医に頼んでもらえないかな???』
って、眼科医に言われた経験
あるんだよね。。。

で、友人の薬剤師に確認。。。

やはり、眼科医の中でもこだわる先生は
こだわっていて、
リスクを背負わない方向に行くドクターも多いし、
実際に、
『薬で眼圧が上がって失明した患者さんもいる。』
そうだ。(かなりレアケースだとは思うけど。。。)

…ふぅ。

そこで、色々調べて、
こーすることにした。

緑内障と一口で言っても、
急性閉塞隅角緑内障、
慢性閉塞隅角緑内障、
開放型緑内障とあり、
殆どが開放型緑内障の患者さんであり、
抗コリン剤は問題ない。
が、
慢性閉塞隅角緑内障の患者さんの場合、
手術後も点眼剤でコントロール
していることが多いのも事実。

こういった患者さんの場合、
内科医に問い合わせしても、
問い合わせの仕方によっては
変更とならない
ので、
怪しいと思ったら、
眼科医に問い合わせするべき。

そこで!
患者さんが緑内障だった場合、
一律抗コリン剤以外を使ってもらえるよう、
処方医に疑義照会
  ↓
そして、変更があろうがなかろうが、
患者さんに『次回眼科医に、診察を受けたときに、
薬について先生に聞いてください。
そしてその結果をこちらにも教えてください。』
と、伝える。
  ↓
処方医から、変更の必要なしとの回答を得た場合、
念のため、眼科医に問い合わせして、
その結果を記録に残す。
  ↓
万が一、『使用不可。』と、
眼科医に言われた場合は、
再度処方医に問い合わせ。

なんてところでどうでしょう???
勉強している(自称)薬剤師様も
納得していただけるでしょうか???

薬剤師って、まだまだ売り手市場で、
周りから『評価される』事が少ない。

従って、自分に対する評価って
常に自己評価。。。

少なくとも自分の身の回りには、
『私は勉強しています!』って言う薬剤師さん多いけど、
オイラが『このヒトの勉強量にはかなわないや!』
って思う薬剤師さんって皆無。。。

でも、『このヒト、すげー勉強しているな!』
って薬剤師さんは沢山います!

そーゆー人に限って、
『私は勉強しています。』なんて、
絶対公言しない
もんな!

何故なら、その人自身、
『まだまだ勉強不足!』って
思っているから。。。

少なくとも、オイラはそーゆー薬剤師になりたいね!

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